『真実』『AHAH』『Story/AI』

『真実』『AhAh』『Story/AI』

 


 自分にとって何のためのイメージなのか、1枚の画がどういう風に力を持つかを問い詰めていった結果、音楽、もっと言うならば、歌との相互関係・相乗効果に行き着いた。それを具現化するには、どの様な手段が良いか、それにはまず音楽があること、次にそれを具体化するイメージを選ぶなり、動画から切り出すなり、状況を創るなり出来る。これをコンストラクティッドフォト(或いはステージドフォト:非演出、真実や現実の写真ではなく、構成する写真、演出する写真)とするには、状況を構成し創り込まなければならない。この場合、音楽を表現するために歌詞を用い、それを具体化するためにイメージを選ぶ、つくることとした。そのことで、MVのインサートイメージの様な効果を得ようとした。インサートイメージとはその楽曲を代表する様なイメージのことである※1。

 「真実」では「コンチェルト」という写真を選び、広く空いた空間に歌詞を置いた。広い意味で歌詞とイメージの相乗効果を得ようとしている。「AhAh」では歌詞とイメージがほぼ同時期に対応して創られた。なのでどちらにも相補性がある。「Story/AI」※2には動画(MV)からイメージを切り出した様な歌詞が映える様な効果を狙っている。共通理解が得られる様なイメージを目指して狙っている。つまりこれを見た人が、例えばシンディー・シャーマン※3の写真から映画の一場面を想像する様に、また森村泰昌※4の写真から名画の一作品を連想する様に、AIさんのStoryという楽曲を想像・連想できる様にしたいと思った。

 自分が思い描くイメージと音楽との相乗効果を狙って制作した。また偶然性によるという写真の良さを取り入れることもしていると思う。自画像を使ってある職業に写真でなりきってみたり、写真にメッセージを加えてみたりしたが、様々な試みの途中経過として、この表現がしっくりくると思う。意識的に頑張って構成する写真が望まれると思うが、構成された1枚の画の力を考える時に、音楽との相乗効果を考えることは無意味ではないと思う。

 


参考文献・資料

※1:動画投稿サイトYouTubeから ばけものさっしーさん

※2:UNIVERSAL MUSICのCDより

※3・4:例えば「写真の変容と拡張」など京都芸術大学教科書より

 


以上を https://www.lucanust-angle.netに掲載している。