写真の撮影法とその周辺

【鍵盤奏法・写真撮影法】音楽鍵盤において、二原子分子の原子と原子の関係を、白鍵と白鍵の完全五度の協和音に置き換えます。動く電子をその間の三度などの不協和音と捉えます。このトライアドで近似して鍵盤を簡単に弾くことが出来ます※以上1。またこれを基礎に撮影における1つのシンプルな方法を提案します※1。まずモードは最少のカメラの基本構造を絞り・シャッター速度・ISO感度が重要とみて、自由に撮る為に思い切ってマニュアル露出に合わせてみます。人の眼と同じく、眼が開いた時の状態を基本設定条件とみて、絞り開放・1/焦点距離 S※2・低ISO感度100ぐらいとします。この露出の操作は写真の基本を踏まえた上で自由とします。表現は基本さえ押さえれば自由なものと考えます。次に写真を作り込むワークフロー全体の中(ライティングを含め)で色彩(色空間・色温度・色補正)を考えます。写真を撮る時はRGBという光の三原色、これを加法混色の原理といいますが、この組み合わせで光は成立し、補色の原理もここから導かれます。色彩の他に重要なものが、ピント位置(焦点)による被写界深度です。これにより色を選びフレーミング(構図)します。光の方向性やアングルも選びます。これは後では修正出来ないのでワークフロー全体の中でも大切です。以上によりマニュアル露出で、慣れればすぐに撮れる様になります。1つの方法に過ぎなく、各自が考えることが楽しさだと思います。【※1:大阪芸術大学で研究・発表したことの一部で、知的著作権は大阪芸大にもあるものと認識しています。※2:三脚を使えば手ブレは考えなくて済みます。】2018/10/14訂【以上Google+コミュニティより再掲させて頂きました。2018/10/23】2019/4/7訂、放送大学や京都芸術大学でも同様の発表をしています。

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最終プリントを絵と考えます。そういう意味では写真技法は絵画技法を拡張したものです。絵画は手作りのハンドメイドの芸術、写真は産業やメカニクスが絡み影響する芸術です。

露出→・明るさ(露出・ライティング)

色彩→・減法混色法(CMYK)

焦点→・遠近法(線遠近法・空気遠近法・レンズ効果・フットワーク・ピント)

◆最終プリントから逆算して撮影を考えても良いし、色彩の決め方から考えても良いし、露出や焦点から色彩へ、プリントへと考えても良いです。ゾーンシステム(アンセル・アダムス)を参考にしました。以上NoteCom掲載より。

 私は写真には絵画的な静と映画的な動があると考える。具体的な作家として前者にはジョセフ・ニセフォール・ニエプス、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール、後者にはシンディー・シャーマンを挙げる※1。前者は写真術の発明者であり、後者は演出写真いわゆるステージドフォトの作家である。写真術つまりカメラの発明の当時は、瞬間というよりも、感度の低い感光材料により一定の露光時間を要するものだった。後にカメラや感光材の改良により瞬間を切り取れるものになった※以上2。また映画的な演出を封じ込め写し止めることも試みられるようになった。例えば映画的な撮り方による画づくりも可能だと思うし、映画的な場面を模することも出来る。

 写真はまた美しいとは何かを問う美学と、コミュニケーションから成る関係性で構成される。これが写真の組織の仕方だと考える。それに静と動という時間表現的な幅が絡まる。幅広い複数の要素の糸が絡まって出来る表現なので、単純に瞬間の芸術だとか視覚のみの表現とは言えないと私は考える。音楽的な関係性でハラハラドキドキすることもあれば、映画的な撮り方や表現をとることも出来るからだ。視覚といっても紙のような二次元のものからインスタレーションやメタバースなどの様な立体や3次元のものまである。

 例えば映画的なロングショットは説明的なエスタブリッシュショットでもある。全身を入れた広い範囲を映すことと同義である※以上3。この様な意識で写真を組み立てることも可能である。それは画としての美を追いつつも、関係性を考慮に入れて、映画的な時間の幅の中にある一瞬(ショット)に収めることでもある。一瞬のショットの重なりで映画・映像がつくられている。映画のベースの技術に写真があるのはこの為である。写真的なリアリズムが絵画に影響を与えるのは当然とも言える。写真的な瞬間は以上の様な絵画や映画、美学や関係性にまたがる複雑な糸の絡まりの中にある。

※1:作家別写真の見方(東京書籍)阿部昌幸 ※2:写真概論(京都芸術大学藝術学舎) ※3:FILMMAKERS EYE 映画のシーンに学ぶ構図と撮影術(ボーンデジタル)グスタフ・メルカード